| いちご堂 |
「前号ではうつ病をご紹介致しました。それを御覧になって、何人ものうつ病患者さんが来院されました。そして、皆様に良くなって頂くことが出来ました。施術者としての生きがいを感じ、"鍼灸 鍼治療"が私の天職に思える時です。私はベーチェット病と言う難病で失明しましたが、天は目の代わりに"鍼灸 鍼治療"と言う素晴らしいものを、私に与えてくれたと思っています。既存の治療法では思うように治療効果を挙げることが出来ませんでした。その苦しみの中から、はりに関する古典を手掛かりに、今の治療法を開発しました。自らが開発した"はり技術"なので、それだけに天職と言う気持ちが強いのでしょう。
さて、今号では、うつ病以外の頭に関する病気について、患者さんから生の声を聞くことにいたしました。
A子さんは26才で、精神運動発作と言うてんかんの一種です。
B子さんは60才で、水頭症です。
C子さんは54才で、脳性麻痺です。
D子さんは30才で頭痛と身体のふるえです。
それでは、A子さんから体験談を語っていただきましょう。」 |
| A子 |
「私は、精神運動発作と言う一種のてんかんです。どう言う症状かと言いますと、発作的に意識がもうろうとして、何か訳の分らなことを言ったり、したりするのです。発作が起きるのはほとんどが家の中で、何故かは分りませんが、旅行カバンを持って外へ出て行こうとするのですね。親は引き止めるのに必死です。暫らくすると発作は収まりますが、収まってからも、1,2日は頭がぼーとして、気分は悪いし身体もだるくて、何も出来ませんでした。発病は11年前で、年に6回ほど発作を起こしていました。もちろん病院から薬を頂いていますが…。ところが、いちご堂にお世話になってからは発作が起きたのは1度だけで、もう1年半発作は起きていませんね。そのうえ、寝込むような辛かった生理痛や頭痛が本当に楽になって、嬉しいわ。」 |
| B子 |
「私は、水頭症です。脳は頭の中で豆腐みたいに、水の中に浮いています。その水を脳液と言います。その脳液が異常に増えると、脳が圧迫され、様々な症状が出て来ます。これが水頭症です。
私の場合、症状の始まりは、物をよく落とすようになったことです。それからしばらくして、人によくぶつかるし、入り口のドアにもよくぶつかって、どうもおかしいなと思っていたら、フラフラ歩いていることが分ったのね。これはただ事ではないと思い、MRIで調べて頂いたら、私の脳液が通常の3倍もあったの。お医者さんからは『残念ですが、今の医学では治療法はありません。』といわれました。いちご堂にお世話になる3年前のことです。それから、とても身体が疲れやすくなり、家事も休み休みするとか、度々ふと気持ちが悪くなるなど、次第に症状が進んで行ったわ。
これは東洋医学しかないと思い、いちご堂に通い始めたのです。治療を受けると、とても楽になり調子が良いのね。4ヶ月後には、主人と一緒に1泊旅行に出かけられるまでになって、嬉しかったですよ。鍼灸 鍼治療を受け始めてから、2年になりますが、症状はなくなり、脳液も少し多目程度にまで回復しました。もう大丈夫だと思います。」 |
| C子 |
「私は脳性麻痺で、二年ほど前から家の中でも車椅子の生活です。そして、頭が勝手にあちこちと動く不随意運動が激しくて、頚の骨はボロボロになってしまいました。そのボロボロになった骨が神経にさわり、頭から頚肩にかけて激しい痛みが走るのですね。入院もしましたが駄目で、いちご堂にお世話になったのです。治療を受けて驚いたのは、痛みが和らぐだけじゃなくて、次第に脚が効くようになって来たのですね。例えば、夜寝ていてトイレに行く時は、今まではベッドから車椅子に乗り移っていたのですが、最近は歩いて行けるようになりました。これは楽ですよ。そして、家の中では、そろりそろりですが、車椅子から降りて歩けるようになりました。そうそう、頚の不随意運動も随分収まりました。」 |
| D子 |
「3年前ですが、吐き気をもよおすような頭痛が始まり、それから暫らくして手足のふるえも始まったのです。そのふるえが段々大きくなって行きまして、コップを持つ手がふるえるのが傍目からも分るのです。字も変になりました。バス停で待っている時など、膝がガタガタふるえ出して、それを人からじろりと見られて、イヤな気分でした。病院の検査では、結局何も分からずじまいでね。そんな時いちご堂を勧められたのです。鍼灸 鍼治療を受けると、頭痛がすぐに楽になって、これはいけると思いました。今鍼灸 鍼治療を始めて4ヶ月ですが、ほとんど症状は治まりました。」 |
| いちご堂 |
「身体には正気(生命力の根源の気)が流れています。この気の流れる道を経絡と言い、12本の幹線経絡があります。そして、それぞれ肝経であるとか、腎経と言う具合に内臓の名前が付けられています。つまり、経絡は内臓を巡っているのです。この経絡に正気が順調に流れていれば、内臓は活発に働き、旺盛な生命力・自然治癒力を保つことが出来るのです。しかし、気には厄介なことに邪気(病気の原因の気)が在るんですね。生命力が衰えますと、この邪気に侵されて、遂には病気になるのです。
そこで、第1になすべき治療は、正気の不足している経絡に正気を補い、生命力を強化して、身体の治ろうとする力を高めルことです。この技術を本治法と言います。根本から治すと言う意味です。次いでなすべきことは、患部には邪気が滞っていますので、その邪気を取り去ることです。この正気を補い邪気を取る、と言う両面作戦で、今話して頂いたような治療効果を治めることが出来るのです。」 |
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